ヘンリーが創設しリチャードが建築を引き継いだ美しいチャペル

ヘンリー:「だから僕はこの国にその為の学校を作りたいんだ (中略)今そのひとつを建設中なんだ 今度一緒に見に行こう」
「薔薇王の葬列外伝 王妃と薔薇の騎士」第2巻収録 Ep.8より

若き日のヘンリーがマーガレットに、庶民が神の教えを学ぶための学校を作りたいと夢を語る場面…この夢はパブリックスクール イートン校、ケンブリッジ大学キングスコレッジとして実現した

 

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neige1483.hateblo.jp


ケム川側からの眺め

ケンブリッジ大学キングスコレッジは、姉妹校であるパブリックスクール イートン校設立の翌年、1441年にヘンリー6世(当時19歳)により設立された。
チャペルを右手に直進すると”The back lawn”と呼ばれる芝生が広がり、ケム川とそれにかかるKing's Bridgeがある
ケム川側からのチャペルの眺めも美しい

King’s College Chapel

チャペル

チャペルは世界最大級の扇型ヴォールトや中世のステンドグラス等で有名で、キングス・コレッジで唯一 国王によって建築が開始された建物。1446年からヘンリー6世の命で建築が始まり、国王自身が7月25日の聖ジェームズ祭で礎石を置いた。
ヘンリー6世の後に王位に就いたエドワード4世はあまり建築に熱心ではなくほぼ放置、次のリチャード3世が多大な寄付をし6つの区画を建築した。
リチャード亡きあとはリッチモンド(ヘンリー7世)が建築を続け、彼の次男(ヘンリー8世)の時代に外観が完成した

4代の王により70年かけて完成したこのチャペルは壮麗なゴシック様式で知られており、祭壇にはルーベンスの絵画が、扇形ヴォールトには動物の紋章やテューダー朝の文様が彫られている

天井
リチャードとキングスコレッジ

チャペル内にはリチャードの肖像画が飾られている
リッチモンドの治世には学長Thomas Barrow(リチャードの旧臣)はリチャードとアン夫妻への追悼ミサを行った

リチャードの肖像画
チャペル内にあった薔薇王時代に関する展示

リッチモンドの胸像
所在地

King’s College, Cambridge University
King's Parade, Cambridge, CB2 1ST

チケットは事前予約制で早期予約割引あり(2023年11月現在)

地図

ウェブサイト

www.kings.cam.ac.uk

収録コミックス